二十数年ぶりに出版社に原稿を持ち込む。
実は今日行った出版社は学生の頃に一度持ち込みをしているので、三十年前に一度来ているのだが、当時は道に迷った記憶がないのに今回はGoogleマップを頼りに歩いたのに反対に歩いてしまい、遅刻しそうになり慌ててタクシーに乗って見覚えのある(うそ、本当は全然覚えていない)社屋に入った。
初めて行った当時は景気が良かったので、僕のゴミのような原稿を見るためにわざわざ喫茶店に連れていってくれてサンドイッチをごちそうになったのだが、今回はなかった。(悪口言ってすみません)
編集の方はすごく気を使って、オブラートに包んで遠まわしに言ってくださったのですが結論的に絵が下手すぎるのと、齢をとりすぎているのでまるでダメで今後の見込みも無いらしい。
と、いうと残酷な言い渡しのように聞こえるが、こちらの方が恐縮するほど申し訳なさそうに仰るので、忙しいであろうその方に悪いことをしているような気になる。
まあ、親子ほども齢がはなれているので編集さんも辛いのであろう。ちなみに前回は親子関係が逆だった。
三十年も一体何をしていたのだと、普通の人なら思うところもあるのだろうが、僕は自分が永久に成長しないタイプの人間だと最近分かったので、さもありなんといったところで、いわば光速でその辺の銀河を一周して戻って来た感覚である。
また、その編集さんはすごく親切に今後創作をしていく上での参考文献を紹介してくださり、Web上に投稿することを勧められたので、早速ご紹介の本をアマゾンに注文し、Pixivではない漫画サイトに初めて会員になり投稿する。
(ここでそれを紹介すると正体がばれるので出来ないのが残念である)
色々とありがたい一日になった。
感謝したい。