匿名F氏の野望ブログ

Fによるブログ。

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ここには とても こわいことが かいてあるので こどもが みては いけません。

AIが「芸術」することについて。

 一昨年まで人間だけがやっていた表現行為を何らかの装置に代替させることについて、権利侵害とか職域侵犯とか色々な問題はあるのだろうけれども、私の思う最も本質的な問題、というか尊厳への冒涜として感じているのは「人間」という高尚かつ不可侵な存在が機械で代替可能な「その程度の物」に成り下がってしまう点だと思う。

 人間は不幸も悪意もコントロールできないし、それで他人や自分を傷つけてしまったりもするけれど、それでもそうした事についても何らかの意味とか価値は、それはどこかにあって、だから生きる命に尊厳があるのだと僕は信じている。

 たとえば、クリエイターの死後に既存作品と生育歴をもとに機械生成されたクレジット入りの作品に本人の生前行為と同じ価値があると見做すのなら、それは生死に関わらず初めから当人は機械と等価であったと見做しているに等しい。

 

 「私は絵が描けないのでイラスト集はAIで作るしかないのです」みたいなことを言う人がいるけれど、正直自分をドブに捨てているように感じる。

 

 まあ、今のところ僕はAI生成物についてそこまで切迫した危機を感じていないので、こういう抽象的な意見になるのだと、現に今AIとその使用者に苦しめられているクリエイターさんから言われればその通りで申し訳ないが…。