水曜日に会社で社員研修があり、一日グループで討論をした。
帰ってから缶ビールを二本飲んだら気分が悪くなり、二日後の今日になっても頭痛と倦怠感が抜けない。
研修自体は話しやすい方々との組になり、これは僕としては非常に珍しいケースなのだがむしろ充実していたくらいである。
これまでこうしたワークショップ系の研修は親会社に出向き、親会社と兄弟会社の方々と無理やり会話をせねばならないものであったため、会話の作りこみからくる自己嫌悪と後味の悪さばかりが記憶に残るつらいものだった。
今回はそんなに疲れていなかったのだから、おとなしく酒など飲まず寝ればよかったのだがいつもの気分の切り分けの誘惑に負けたのが良くなかった。
あと雑感として、研修はまず管理職から先に実施され、そのあと平社員がだいたいの年齢で日を分けて行われるので、僕が参加した日に参加しているたいていの参加者はほぼ管理職登用の見込みのなくなった退職まで数えるほどの年数しか残っていない社員ということになるのだが、やはりそういうカテゴリーの集団ということになるとボードに貼り出す体験メモにしてもスピーチ発表にしても何か拭えない暗さのようなものを感じる。
だから僕にとっては誰の話も自然に腹に収まるのだが、会社としては「俺はこうやって成功体験をモノにしたぜっ」みたいな話の方がいいのだろうし、実際そういうモチベーションでやってきた人が偉くなっていくのだろう。
そんなわけで、ほとんど元気はないが原稿(応募はネームでする予定)を進めなければならない。
しかし、液タブを置いている机の周囲のガラクタをどうしても片付けることができず、椅子に座れない為この数週間まったく絵を描いていない。
キャラの絵というのはストーリと相まって車の両輪のようなもので、これを詰めることが出来ないのは製作に影響する。
だから、部屋を整理する気力がもどらないのは案外深刻な問題で大変困っている。
(より正確に言えば気力がもどらない自己状態が問題なのである)
また今回は百六十ページのこれまで経験のない長編で、壁に大きなホワイトボードをしつらえてそれでプロットコントロールを行うつもりなので、そのスペースも捻出しなければならない。
はじめ、この作業を行えるレベルにまで積みあがった諸物に手を入れるのは無理だろうと思い、旅館などを探していたが適当な宿が見つからず、また慣れない他人の屋根の下で果たして落ち着いて考えをまとめられるかどうかわからないためやめることにした。
しかし部屋の壁までのアクセスがついに確保できなければ合宿敢行となる可能性は残っている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 誕生祝の花を送った母からはその後普通に謝意のメールが来たので、肝心の日を間違えてはいなかったようだ。
よかった。