匿名F氏の野望ブログ

Fによるブログ。

このブログは成人向けです。
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ここには とても こわいことが かいてあるので こどもが みては いけません。

しあわせの正解なんかわからない方がいい。

 生物の一番基本的でおおもとの欲求は自分の生命が維持されることだが、人間はいつの日にかそれが終わり潰えることをしっている。

 だから人間はどれだけ幸福な瞬間にもやがて訪れる不幸のくびきにとらわれているい。

 そこで人間は宗教の次に天国を考え出し、天国を補強するために地獄を作った。

 仏教にも色々な考え方があるが、仏教のいう苦しみには下位の輪廻世界が直接与える飢餓や暴力、そして上位と下位の世界を覚醒しない限り回り続けなければいけないという謂わば定住と移住の両方に苦しむのである。

(余談ながら釈尊はカーストを否定していたが、修羅とか餓鬼とかに生まれ変わることが因果によるものならば現世の階層も結局は類似のカタルシスにしかならない)

 で、脆い天国をリアルにするためには善行のみにあきたらず、そこに入るための功徳をより厳格にかつ強要するようになった。

 先に天国と書いたが、仏教では覚醒して死体以上に特異な状態になる以外は全部地獄みたいなものであって、圧倒的に狭き門だからそのかわりに修行とか供養が山のように必要になる。

 逆に生前の修行が十分でなくても子孫から供養を受ければ成仏できるらしい。

 在家の人はリア充セックス前提なんですね、よくできてますね。

  というわけで、これからつくる話の骨子は何にするか。

 

 神はいないとか、そういうことではなくて「自分は見て感じてきた」と言う人の暴力で人間のそしてあなたの存在の正解を規定されたところで、できない人はできないし、できないと未来永劫死んだ後も苦しむことを規定された命あって生きる日をすごさなければならない。

 

 もし、漫画の主人公に大海賊への憧憬といった目標や目的が必要なのだとしたら難しい。

 

 しかし、むつかしいですなあ。

 

 全然関係ないですけど、のび太はジャイアンやスネ夫に苦しまされながらも、しずかちゃんとの結婚切符をすでに手に入れている。だからのび太はどれだけ無能でもかまわないし、それを何とかする努力をしなくてものび太の存在自体が「勝ち」で、だから「読んでおもしろい」ドラえもんワールドは作者の死後も永久に続いていくのだけど、そうして考えると漫画にかぎらずすべてのフィクションの形式にあてはまらない凄さはある。

 ぼくは嫌だけど。